◆中世フランスの単位

名称 分類 確認された時期 現代における目安
ピエ/
ピエ・ド・ロワ
距離 8世紀 324.84ミリメートル
カール大帝がアラビア人から贈られた標準尺
フランスにおけるすべての尺の基準となる
プス 距離 8世紀 27.07ミリメートル
=1/12ピエ
リーニュ 距離 8世紀 2.25583ミリメートル
=1/12プス
ポワン 距離 8世紀 0.18799ミリメートル
=1/12リーニュ
トワーズ/
ファザム
距離 8世紀 1.949メートル
=6ピエ
土地の測量用
フート 距離 8世紀 0.297メートル
足の大きさに由来
オーヌ 距離 8世紀 1.188メートル
=4フート
エル 距離 8世紀 137センチメートル
布の取引で多用された
リュー 距離 8世紀 4.45キロメートル
旅などの長距離を計るための単位
=2280トワーズ
リュー(航海用) 距離 8世紀 5.56キロメートル
航海用のリューは5.56キロメートルとされていた
アルパン 面積 8世紀 3399.36〜5099.04平方メートル
2頭立ての牛が半日がかりで耕す面積
地方によってバラバラ
=0.84〜1.26アールなど
パーチ 面積 8世紀 105.25〜157.22平方メートル
地方によってバラバラ
=324(農地)〜484(水面・森林)平方ピエなど
ボワソー/
ボアソー
体積 8世紀 12〜19リットル
穀物用の基本単位
地方によってバラバラ
=12〜19リットルなど
カール 体積 8世紀 3〜4.75リットル
=1/4ボワソー
リトロン 体積 8世紀 0.75〜1.19リットル
1/16ボワソー
ミノ 体積 8世紀 36〜57リットル
=3ボワソー
ミン 体積 8世紀 72〜114リットル
=6ボワソー
セチェ 体積 8世紀 144〜228リットル
=12ボワソー
ムードル 体積 8世紀 1728〜2736リットル
=144ボワソー
ムイ 体積 8世紀 274.24リットル
大樽の意
ポー 体積 8世紀 1.86リットル
=2パント
パント 体積 8世紀 930ミリリットル
液体用の基本単位とされた
ショピネ 体積 8世紀 465ミリリットル
=1/2パント
デミスチェ 体積 8世紀 232.5ミリリットル
=1/4パント
パソン 体積 8世紀 116.25ミリリットル
=1/8パント
ロキュ 体積 8世紀 029.0625ミリリットル
=1/32パント
ピル・ド・シャルマーニュ 重量 8世紀 12.23525キログラム
カール大帝がアラビア人から贈られた分銅
=400オンス
グレーン/
グラン
重量 推定8世紀 0.064798グラム
トロワ市における貴金属計量単位
=0.064798グラム
1350年に1/24ドニエ(0.0531グラム)とされる
しかしフランス以外では0.064798グラムのまま使われていた模様
ペニーウェイト 重量 推定8世紀 1.555174グラム
トロワ市における貴金属計量単位
=24グレーン
トロイオンス 重量 推定8世紀 31.103481グラム
トロワ市における貴金属計量単位
=480グレーン
=20ペニーウェイト
トロイポンド 重量 推定8世紀 373.24177グラム
トロワ市における貴金属計量単位
=5760グレーン
=240ペニーウェイト
=12トロイオンス
マルク 重量 1350年 244.705グラム
ピル・ド・シャルマーニュの1/50に基づく
=8オンス
リブル/
ポンド
重量 1350年 489.5グラム
英ポンドの記号「lb」の語源
=2マルク
オンス 重量 1350年 30.5881グラム
ピル・ド・シャルマーニュの1/400に基づく
グロ 重量 1350年 3.8235グラム
銀の計量に使われていた?
そのまま通貨名として登場することも
=1/8オンス
ドゥニエ 重量 1350年 1.2745グラム
銀の計量に使われていた?
そのまま通貨名として登場することも
=1/3グロ
リーブル/
フラン/
トゥールポンド
通貨 755年  
ピピン王が制定した
1360年にフランへと移行
=20ソル
※ネット情報
ソル/
スー
通貨 755年  
ピピン王が制定した
=12ドゥニエ
※ネット情報
ドゥニエ 通貨 755年  
ピピン王が制定した
イギリスのペニー、ドイツのプフェニヒに相当
※ネット情報
エキュ/
エキュ・ドール/
エキュ・ダルジャン
通貨 1266年  
ルイ9世の時代に制定された
金貨はドール、銀貨はダルジャンと呼ばれた
=6フラン
※ネット情報

最終更新日:2014年3月23日

注意:
 【確認された時期】
  文献で確認される最も古い表記で、「これ以前には存在しなかった」というものではありません。
  手元の文献にて「この時期には既に使われていた」と確認可能な時期を記述しております。
  実際にはここに書かれている時期よりも古くから使われていた可能性は多々あると思われます。
 【現代における目安】
  可能な限り当時の縮尺に合わせていますが、時代や地方によって大幅に変化するため、あくまでも目安として解釈してください。

◆参考文献:
 単位の歴史(イアン・ホワイトロー 著/富永星 訳)大月書店
 歴史の中の単位(小泉袈裟勝 著)総合科学出版
 丸善 単位の辞典(二村隆夫 監修)丸善
 ※中世フランスの通貨に関してはネットで拾った情報に基づいたもので、文献による精査はしていません。