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第7回 【 痛銃の造り方 】 さて、痛銃の造り方といきましょうか。 痛銃と言っても、威力が痛い銃じゃありませんよ?そんなの間に合ってますよね。 アキバあたりでたまに見かけるアニメペイント山盛りの痛車(イタシャ)と同じ意味です。 既に何度かお見せしたイタイ銃の事ですね。 ここで説明するに当たって、オイラもまだGIMPをマスターした訳ではありません。つーか昨日初めて使ったんで、知らない機能とかも山ほどあるし効率とか悪いと思います。 更に、オイラはグラフィッカーでも何でもないので、レイヤーの使い方とか、素人に毛が生えたようなものです。 これが一番良い方法かどうかは判りませんが、「とりあえず現時点で安定して編集できる方法」と言う事として読んでください。 作業自体は出来るだけ誤解が無いように順を追って説明しているので面倒に見えるかもしれませんが、実際には印象ほど大変じゃありません。 手順を覚えてしまえば、5分で出来るようになります。 それでは始めましょう。 とりあえず材料を揃えます。 まずは、改造する武器のDDSファイル。 これはフォルダ「gamedata\textures\wpn\」内にファイル「wpn_武器名.dds」の形式で入ってます。 改造したい武器を引っ張り出して、ちゃちゃっと環境を作っちまいましょう。 オイラの場合はおなじみgrozaで。 □ita_gun ┣□gamedata ┃┗□textures ┃ ┗□wpn ┃ ┗■wpn_groza.dds ┗■readme.txt こんな感じ。 次に貼り付けたい痛い画像を用意します。ネットで拾っても、貴方のHDDの中のコレクションでも何でも可。 著作権とかでツッコミ入らない程度に、ひっそりとやりましょう。 背景色を白あたりで揃えておくと作業しやすいです。 1 ファイルを二つともGIMPで開きます。 画面を左右に分けて、道具箱(GIMPのツールボックスなどが統合されたサブウインドウ)を、それぞれどちらのものなのかが判りやすいよう、画面を左右に分けると良いでしょう。 この状態で4つのウインドウが開いていますね。 とりあえず便宜上、こんな名前で呼ぶ事にしましょうか。 ・武器(描画) ・武器(道具箱) ・イラスト(描画) ・イラスト(道具箱) 2 武器(描画)のメニューから「レイヤー」→「新規レイヤー」と選択し、設定ウインドウが表示されたら、「レイヤー塗りつぶし方法」の項目が「透明部分」に設定されている事を確認し(設定されてなかったら「透明部分」に変更し)、そのまま「OK」を押します。 3 武器(描画)のメニューから「ダイアログ」→「レイヤー」と選択するとレイヤー一覧画面が出ます。 一番上にたった今追加した新規レイヤーと、武器テクスチャのレイヤーがあるのが判りますね。 その下のMipMapに関しては今回は直接関係ないのでスルーです。 レイヤー一覧の中で、「新規レイヤー」が選択されている(青反転になっている)のを確認してください。 4 「新規レイヤー」が選択されている状態で武器(道具箱)からボタン「矩形領域を選択する(要するに通常の範囲指定ボタン)」を押し、武器(描画)内の痛い絵を貼り付けたいエリアを指定します。 なお範囲選択中(マウスドラッグ中)に、画面下のステータスバーに選択範囲が数値で表示されているので、自分の貼り付けるべきエリアのサイズをどこかに書き留めておきましょう。 マウスから指を離してエリア確定すると表示は消えてしまうので注意してください。 5 武器(描画)にて、先ほど開いたレイヤー一覧の内、「main surface」と書かれたサムネイルの左に表示されている目のマークを押します。 目のマークが消え、武器テクスチャが見えなくなりましたね? 選択範囲の枠線だけが残っている状態になります。 6 今度はイラストの方です。 イラスト(描画)にてメニューより「画像」→「画像拡大縮小」を選択します。 拡大縮小画面が表示されるので、「画面のサイズ」を先ほど書き留めておいた武器(描画)における選択範囲に収まる程度に調節します。 余白などがあるので、多少はみ出しても問題ないと思います。この辺の感覚は何度かやって掴んでください。 「拡大縮小」ボタンを押すと拡大縮小が実行されます。 7 イラスト(道具箱)にてパレットを2回クリックして描画色変更ウインドウを表示し、背景色を作ります。 この背景色は、目的の武器の該当部分の色に出来るだけ近くすると違和感が少ないと思います。grozaの場合は青みがかった灰色と言ったところでしょうか。 8 イラスト(道具箱)にてボタン「色やパターンで塗りつぶす(バケツのマーク)」を押し、イラスト(描画)にて余白を先ほど作った色で塗りつぶします。 これらの作業の意味はこの先で関わってくるので、とりあえず今はそのまま実行しておいてください。 9 イラスト(描画)にてメニューより「選択」→「全て」を選び、そのまま「編集」→「コピー」を選択し、画像をクリップボードに入れます。(「Ctrl+A」→「Ctrl+C」でも可) 続けて武器(描画)にて、メニューより「編集」→「選択領域内に貼り付け」を選択します。 先ほどの選択範囲に張り付きましたね? 10 武器(描画)にて、メニューより「選択」→「色で」を選択し、そのままイラストの余白の部分をクリックします。 このレイヤーは先ほど透過レイヤーとして作成したので、選択した色以外が透過になってしまいます。 11 武器(描画)にて、メニューより「選択」→「反転」を選択してください。 目的の画像に入れ替わりましたね? 実は、ここで先ほどの作業7、8の意味があるのです。 もしもイラストの背景色が白のまま貼り付けると、作業10で「色で選択」をした際にイラストの白い部分(ここでは袖)が、背景と一緒に選択範囲に巻き込まれてしまうのです。 その状態で反転すると、袖も一緒に透過色として消えてしまいます。 それを防ぐ目的で、背景色を変更したと言うわけです。 目的の武器の色に合わせた理由は、反転した際に消えたはずの余白の色が若干残ってしまう事が多いからです。 その際に背景の武器の色とあわせておけば、残ってしまった微細な色は殆ど見えなくなると言うわけです。 さあ、もう一息です。 12 武器(描画)のレイヤー一覧をちょっと見て下さい。 先ほどの新規レイヤーの上に、「フローティング選択領域」と言うものがありますね? これはイラストが貼り付けられた選択領域を意味しています。 現在は「フローティング選択領域」と「新規レイヤー」に目のマークが表示されているはずです。 この状態で、武器(描画)にてメニュー「レイヤー」→「レイヤーを固定」を選択してください。 すると・・・。 「フローティング選択領域」が消えて新規レイヤーに統合されました。 ついでに、武器(描画)のメニューより「選択」→「なし」を選択し、選択範囲を解除してください。 13 武器(描画)のレイヤー一覧にて、「main surface」のサムネイルの左側、先ほど目のマークがあった部分をクリックします。 再び目のマークが表示され、武器のテクスチャが見えるようになりましたね? さあ、形が見えてきました。 14 武器(描画)のレイヤー一覧にて、「新規レイヤー」が選択されている(青反転になっている)のを確認してください。 その状態で、武器(描画)のメニューより「レイヤー」→「下のレイヤーと結合」を選択します。 「新規レイヤー」が「main surface」に統合されましたね? さあ、これで完成です。 15 武器(描画)のメニューより「ファイル」→「別名で保存」を選択してください。 名前は被っても構いません。こうするとSurface Format(DDS圧縮率などの形式)を指定できます。 指定画面が出たら、「Compression」の項目から「BC3 / DXT5」を選択し、「OK」を押してください。 単純に「保存」をしてしまうと、DDS圧縮率などが自動で設定されてしまいます。 どうやらゲーム上での動作には問題ないようですが、やたらにファイルのサイズが大きくなってしまうのです。個人で遊ぶ分には問題は無いのですが・・・。 お疲れさま。これで全ての作業は完了です。 GIMPを終了して、早速動作確認を行いましょう。 ハイ。とっても痛いですね。 しかし、好きな画像が銃に張り付いて、それを撃ちまくれると言うのは嬉しいものです。思わずニヤけてしまいますね。あ、キモイですね。ハイ。すいません。 ともかく、この一連の作業を頭に叩き込みましょう。 2,3回も繰り返せば、もう何も見ないでもスラスラ出来るようになります。 あとは、フォルダ「gamedata\textures\」の中を片っ端から見れば、「あ、これ、あそこのテクスチャだ」とか見つかると思うので、ジャンジャン好き勝手に改造しちゃいましょう。 ちなみに画像を順番に見たい場合には「Irfan View」を使うと便利です。カーソルキー左右で同じフォルダの画像をどんどん送って閲覧できます。 このように目的に応じてツールを使い分けるのもテクニックの一つですね。 要領が掴めたら、もうやりたい放題。 あちこち弄り倒してゾーンを自分色にしちまいましょう。 ああもう、ディスガイア3やりたいなあ。(PS3持ってない) あ、こりゃ邪魔だわ。失敗。 せめて輪郭を何とか処理しないと見れたもんじゃないですね。 アルファチャネルを設定して半透明化すると良いかも? できましたよ。 上記での作業12が終わった時点でメニュー「レイヤー」→「透明部分」→「色を透明度に」を選択、透明度設定する色を白にして実行するだけで随分と五月蝿さは解消しました。 まだパステル調が気になるけど、色々弄繰り回せばもっとスッキリすると思います。 しかしGIMPスゲー。マジスゲー。これがフリーソフトってのが冗談みたいですね。 オヤジの頭にマジックでキュキュッと。 あー心にー愛がーなーけれーばースーパーヒーローじゃーないのーさー。 息抜きのつもりが、いつの間にか超本気モードになってて、かつてない真剣さで書いちまいました。 もうちょっと別のところで気合を入れるつもりだったんだけどね。 今回作ったもの:ita_gun_etc.zip top / 1 / 2 / 3 / 4 / ex1 / 5 / 6 / ex2 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / ex3 / 12 / 13 / 14 /..../ 関数 / 覚え書き / 倉庫
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